オアシスは、6月27日開催の第87期定時株主総会において、以下の議決権行使を推奨します:

1. 櫻野泰則取締役会長の再任議案に「反対」

  • 経常利益は、中期経営計画(2021~2023年度)の目標330億円に対し、実績は130億円にとどまり、計画未達となった

  • 営業利益と純利益は、2023年度予想をそれぞれ16%、20%下回った

  • ROEは櫻野現会長取締役の社長就任前の15.27%から現在では4.6%にまで低下し、過去10年間で最も低く、中期経営計画で掲げられている12%を大幅に下回る

  • 前中期経営計画の計画期間中に行った170億円の投資から得られたリターンはわずか4億円、0.78%にとどまり、これは熊谷組の資本コスト6%の半分未満であることから、投資によって価値破壊を招いている

2. 佐藤建取締役の再任議案に「反対」

 

  • 佐藤氏は、住友林業の取締役を退任してもなお、報酬のある特別顧問を務めており、同氏の存在が、熊谷組が他のファンドと比較検討を行わずに住友林業の運用するファンドのみに投資をするなどといった重大な利益相反を引き起こしている

  • 住友林業との資本提携は、シナジー効果を生み出しておらず、熊谷組が主張する次期中期経営計画期間中のシナジー実現に関しても何ら根拠がない

  • 佐藤氏の持つ経営管理におけるスキルセットは、同じく取締役を務める日高功二氏のそれと重複していることから取締役会に価値を付加しておらず、佐藤氏が固有に有する経験は特にない

3. 岡田茂取締役(指名報酬員会委員長)の再任議案に「反対」

  • 岡田氏は、櫻野現会長は社長在任期間中に目標未達を繰り返していたにも関わらず、同氏の会長職への任命再任を複数回にわたり承認している

  • 岡田氏は、住友林業と明確に利益相反があり、資本提携による問題を招いている張本人である佐藤氏の取締役再任も承認している